
お子さんの靴、どのように選んでいますか?
「デザインがかわいいから」「サイズが合っていると思ったから」と何となく選んでいる方も多いのではないでしょうか。
実は、子どもの足の発達に合った靴を選ぶことは、運動能力や姿勢、健康に大きく影響します。特に幼児期は、足の骨や筋肉がまだ成長段階にあるため、適切な靴選びがとても大切です。
今回は、子どもの靴選びで押さえておきたいポイントについて、専門的な研究や記事を参考にしながら分かりやすく解説します!
子どもの足は大人とは違う!特徴を知ろう
まず、子どもの足の特徴を知っておきましょう。
1. 骨が未発達で柔らかい
幼児の足は、大人のように硬い骨ではなく、まだ軟骨が多く含まれた状態です。そのため、サイズの合わない靴を履かせ続けると、変形してしまうこともあります。
2. 土踏まずが未発達
幼児期の子どもの足は、脂肪が多く、土踏まずが未発達。成長とともにアーチが形成されますが、合わない靴を履くと、うまく発達しない可能性もあります。
3. 足の指をよく動かす
子どもは足の指をしっかり使うことで歩き方を覚えていきます。指が動かしにくい靴を履くと、正しい歩き方が身につきにくくなることも。
子どもの靴選びのポイントは?
1. つま先に少し余裕があるか確認
つま先部分には5〜10mmのゆとりがあるのが理想的。子どもの足はすぐに成長するため、少し余裕のあるサイズを選びましょう。ただし、大きすぎる靴も歩きにくいので注意!
2. かかとがしっかり固定できるものを選ぶ
かかと部分が柔らかすぎる靴は、足が不安定になりやすく、転びやすくなります。かかとをしっかりホールドしてくれる靴を選ぶことで、正しい歩行をサポートできます。
3. 足の指が自由に動かせるデザインを
子どもの足の指が自然に動かせるよう、つま先に十分な広さがある靴を選びましょう。先が細いデザインや硬い素材の靴は避けるのがベスト。
4. 履き口がしっかり開く&マジックテープが便利
子どもが自分で靴を履きやすいように、履き口が大きく開くデザインが理想的。マジックテープタイプの靴なら、しっかりフィットさせることもでき、脱げにくくなります。
5. 靴底は適度な硬さと柔軟性があるものを
靴底が硬すぎると足の動きが制限され、逆に柔らかすぎると安定感がなくなります。適度なクッション性と屈曲性のある靴底を選ぶのがポイントです。
間違った靴選びが子どもの足に与える影響
もし合わない靴を履き続けると、以下のような問題が起こることがあります。
• 歩き方が不自然になる(つま先歩き、ペタペタ歩き など)
• 足のアーチが正常に発達しない(偏平足になりやすい)
• 靴擦れや外反母趾の原因になる
• 転びやすくなる
靴が合わないことで、子どもの運動能力にも影響が出る可能性があります。
子どもの靴の買い替えタイミングは?
子どもの足の成長はとても早く、約3ヶ月ごとにサイズを見直すのが理想です。特に、1〜3歳頃は1年で1cm以上成長することも!
チェックポイント
✅ つま先に余裕がなくなってきた
✅ 靴底がすり減っている
✅ 履いたときに窮屈そうにしている
上記に当てはまる場合は、サイズアップを検討しましょう。
まとめ:正しい靴選びで元気に歩こう!
子どもの靴選びは、足の健康や運動発達に大きく影響します。以下のポイントを押さえて、適切な靴を選んであげましょう!
✔ つま先に5〜10mmの余裕を持たせる
✔ かかとがしっかり固定できる靴を選ぶ
✔ 足の指が自由に動かせるデザインを選ぶ
✔ 履き口が広く、マジックテープタイプが便利
✔ 靴底は適度な硬さと柔軟性のあるものを
また、3ヶ月ごとにサイズをチェックして、成長に合わせた靴を選ぶことが大切です。
お子さんが快適に歩き、元気に成長できるように、ぜひ正しい靴選びを意識してみてください!
参考文献
• 「乳幼児期の靴の着脱の環境要因に関する研究」 日本保育協会
• 「知っておきたい”子供の足と靴”のこと」 シューマート
• 「子どもの靴の選び方~靴は、将来の運動神経、姿勢、健康まで左右する!~」 ぐちゃぐちゃ遊びの親子教室
• 「子ども靴の正しい選び方は?子どもの成長のために『知識』を身につけよう!」 レディースキッド
• 「靴選びは大丈夫!?『子供の足のトラブル』が急増中です」 和歌山市