
最近、「うちの子、外で遊ばなくなったな…」と感じているパパママはいませんか? 実は、幼児期の子どもたちの運動量が減ってきており、将来的な健康への影響も懸念されています。
では、なぜ幼児期の子どもたちは運動しなくなるのでしょうか?今回は、研究結果をもとに原因を探り、家庭でできる対策をご紹介します。
1. 幼児期の運動不足が進んでいる現状
「子どもの運動機能と運動習慣の調査」によると、幼児期に四つ這いの経験が少ない子どもは、バランス能力や体幹の筋力が低下しやすいとされています(J-Stage)。
また、「子どもの運動習慣に関係する生活習慣および保護者の運動習慣の検討」によると、運動習慣のある保護者の子どもは、より運動する傾向があることが分かっています(順天堂大学)。
つまり、幼児期の運動経験が少ないと成長後の運動能力に影響を及ぼし、また、パパママの運動習慣が子どもの運動量に大きく影響することが分かるのです。
2. 幼児が運動しなくなる3つの理由
(1)遊ぶ時間の減少
「スポーツや外遊びに不可欠な時間・空間・仲間の減少」が、幼児の運動不足の主な要因とされています(順天堂大学)。
特に、未就学児の場合、保護者のスケジュールに左右されやすく、外遊びの時間が十分に確保できないことが課題となっています。
(2)遊ぶ場所の減少
「幼児期の運動における身体活動の一考察」では、生活環境の変化が子どもの運動量を減らしていることが指摘されています(豊岡短期大学)。
公園の数が減ったり、車の通行が多い環境では、安全に遊ぶ場所が少なくなり、室内遊びが中心になることが多いのです。
(3)パパママのライフスタイル
順天堂大学の研究では、親の運動習慣が幼児の運動量に大きく影響することが示されています。
幼児はパパママの行動をよく見ているので、親が積極的に運動する姿を見せることが大切です。
3. パパママができる対策

(1)一緒に体を動かそう!
幼児は「運動しなさい!」と言われるよりも、親子で一緒に楽しむことが大切です。
- 休日は家族で公園に行く
- 朝や夕方に一緒に散歩する
- おうちでダンスや体操をする(テレビ画面で動画を流しながらマネすると取り組みやすいかも)
遊び感覚で取り組めば、自然と運動習慣が身につきます。
(2)日常の中で「動く」を増やす
- 買い物はベビーカーではなく徒歩で行く
- エレベーターではなく階段を使う
- 家の中で「鬼ごっこ」や「かくれんぼ」をする
日常のちょっとした工夫で、幼児の運動量を増やせます。
(3)幼児が遊べる環境を整える
近所に公園が少ない場合は、
- 室内遊び場や児童館を利用する
- 家の中でできる運動遊び(クッションジャンプや平均台遊び)を取り入れる
- 友達と一緒に遊ぶ機会を増やす
など、環境を工夫してみましょう。
まとめ
幼児が運動しなくなる原因には、時間・場所・親のライフスタイルの影響が大きいことが分かりました。
しかし、パパママが意識的に運動を取り入れることで、幼児も自然と体を動かす習慣がつきます。
「子どもが運動しない…」と悩んでいる方は、ぜひ今日から一緒に楽しく体を動かすことから始めてみましょう!